「戦極第六陣」が1日、さいたまスーパーアリーナで行われ、ライト級エース五味隆典(30=久我山ラスカルジム)はセルゲイ・ゴリアエフ(26=ロシア)と対戦し、2Rに左ストレートでダウンを奪われ、まさかの1―2で判定負けを喫した。看板選手の敗北は北京五輪柔道男子100キロ超級の石井慧(21=国士舘大)獲得に名乗りを上げている団体にとっては大きな痛手になりそうだ。また、ライト級GPは北岡悟(28=パンクラスism)、ミドル級GPはジョルジ・サンチアゴ(28=ブラジル)がそれぞれ優勝した。 【試合結果】
石井の心に戦極の熱き思いを届けることはできなかった。プロ転向を表明した石井獲得に戦極が名乗りを上げたのが前日のこと。一夜明けたこの日のイベントでは、石井には戦極のレベルの高さ、そして魅力をアピールするもくろみもあった。だが、ライト級エース五味がまさかの初黒星。世界一の格闘家を目指す石井に強烈なメッセージを送ることはできなかった。
8月の第四陣から始まった五味への挑戦権を懸けたライト級GP。優勝した北岡や光岡から挑発され続けた五味は「イライラしてきます。リングで思い知らせてやる」と怒りをパワーに変えるはずだった。しかし、2Rにダウンを喫し、そこから反撃に出ても最後までゴリアエフを仕留め切れなかった。それだけに五味は「明らかなダメージをもらってしまった。ジャッジはしようがないし、止められてもおかしくなかった」と敗戦を素直に認めた。
前日会見で五味は「石井選手が入ると来年、総合が盛り上がる。戦極のリングに上がってくれたら、協力できることがあれば協力する」とエースとして石井にラブコールを送った。DREAM入りが既定路線となっている石井の興味を戦極に向けさせるためにも、力を誇示する必要があった。だからなおさら悔しさが倍増した。
主催するワールドビクトリーロードの國保尊弘取締役(39)は「石井選手についてはイベントのことで精いっぱいでした」と進展なしを強調した。石井は3日に総合格闘技への転身を正式に表明するだけに、一刻も早く交渉に乗り出したいところ。しかし、戦極の魅力をアピールするどころか、エースの敗戦で一歩後退。五味にとっても戦極にとっても痛すぎる試合結果となった。
By スポニチ
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