3月の旗揚げから今回が年内最後の大会となる「戦極~第六陣~」が1日、さいたまスーパーアリーナで開催された。
来年1月4日のニューイヤーイベント「戦極の乱2009」で、ライト級タイトルマッチに臨むことが決まっている五味隆典は第9試合に登場。ロシアのムエタイ王者セルゲイ・ゴリアエフと対戦した。
五味は長身から突き上げてくるゴリアエフのヒザを警戒しながら試合を進め、1Rには相手のパンチにタックルを合わせてテークダウン。踏みつけで飛び込むとマウントポジションを奪い、そこからパンチを振り落とすなど上々の立ち上がりを見せる。
2Rに入りいよいよ仕留めに掛かるかと思われた五味だが、思わぬ落とし穴が待っていた。徐々にプレッシャーを増し、前へ出て左フックを見舞おうとした瞬間、ゴリアエフの左ジャブが打ち下ろしのカウンターとなり五味のアゴにジャストミート。足からストンと崩れ落ちた五味はすぐに立ち上がったもののダメージは明らか。ステップで回ってダメージの回復につとめ、何とかやり過ごしてこのラウンドは乗り切る。
挽回するしかない3Rの五味は、タックルでテークダウンしてマウントパンチ、スタンドに戻ると左右のスイングフックを見舞ってヒットを奪うが、ダウンを奪い返すには至らず。
試合は判定決着となり、ジャッジ2人がダウンを奪ったゴリアエフに支持を与え、2-1のスプリットデシジョンでゴリアエフに凱歌。五味はタイトル前哨戦で痛い敗北を喫する形となった。
■戦極~第六陣~
11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ
<第11試合 ライト級グランプリシリーズ2008ファイナル>
●横田一則(同級セミファイナル(1)の勝者)
(3R判定3-0)
○北岡 悟(同級セミファイナル(2)の勝者)
※北岡がライト級GP優勝
<第10試合 ミドル級グランプリシリーズ2008ファイナル>
○ジョルジ・サンチアゴ(同級セミファイナル(1)の勝者)
(3R0分49秒 KO)
●中村和裕(同級セミファイナル(2)の勝者)
※サンチアゴがミドル級GP優勝
<第9試合 ライト級ワンマッチ>
●五味隆典(久我山ラスカルジム)
(3R判定2-1)
○セルゲイ・ゴリアエフ(TEAM BUSHIDO)
<第8試合 ライトヘビー級ワンマッチ>
○キング・モー(チーム・クエスト)
(3R0分41秒 TKO)
●ファビオ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)
<第7試合 ライトヘビー級ワンマッチ>
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(チーム・ノゲイラ)
(3R判定3-0)
●モイス・リンボン(ヨーロッパ・トップチーム)
<第6試合 ライト級グランプリシリーズ2008リザーブマッチ>
○ホルヘ・マスヴィダル(アメリカン・トップチーム)
(3R判定3-0)
●ハン・スーファン(CMAコリア)
<第5試合 ミドル級グランプリシリーズ2008リザーブマッチ>
●竹内 出(SKアブソリュート)
(3R4分13秒 TKO)
○ジョー・ドークセン(チーム・エクストリーム)
<第4試合 ライト級グランプリシリーズ2008セミファイナル(2)>
○北岡 悟(パンクラスism)
(1R1分16秒 ヒールホールド)
●光岡映二(和術慧舟RJW)
<第3試合 ライト級グランプリシリーズ2008セミファイナル(1)>
●廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)
(3R判定3-0)
○横田一則(GRABAKA)
<第2試合 ミドル級グランプリシリーズ2008(2)>
○中村和裕(吉田道場)
(3R判定3-0)
●佐々木有生(GRABAKA)
<第1試合 ミドル級グランプリ準決勝シリーズ(1)>
○ジョルジ・サンチアゴ(アメリカン・トップチーム)
(1R1分10秒 ヒールホールド)
●シアー・バハドゥルザダ(ゴールデン・グローリー)
[ スポーツナビ 2008年11月2日 3:36 ]
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