不敗のホープで同級2位の細野悟(24=大橋)が、同級6位の真教杉田(まきょう・すぎた、27=畑中)を3-0の判定で下し、王座を獲得した。細野は05年8月のプロデビュー以来の連勝を13(10KO)に伸ばした。
2回に左まゆをカット。大橋秀行会長も「傷が深くてヤバイなと思った」という。しかし、8割を超えるKO率を誇り「バズーカ」の異名を取る剛腕は健在だった。5回以降は強打で圧倒。3人のジャッジ全員が5ポイント以上の大差をつけた。
法大3年のときに国体と全日本を制した。当時からその強打は「プロ向き」と注目され、本人も北京五輪をあきらめ、大学を中退してプロの世界に飛び込んだ。13戦目で、WBA王座に挑む榎が王座を返上したことで巡ってきたチャンスをつかんだ。それでもKOを逃し「倒したかった。大振りは絶対、駄目なんだけど、熱くなると忘れてしまう」と反省を忘れなかった。
By ニッカンスポーツ
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