北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで、総合格闘家に転向した石井慧(22)=国士大=が4日、武者修行のために単身ブラジルへと出発した。現在4年に在学する国士大の3月卒業が無理となったことが判明したが、本人は今秋に希望するプロデビューへ向けて集中する。
石井が満面の笑みを浮かべて、初のブラジル修行へ単身飛び立った。「すごい楽しみできのうも眠れなかった。LYOTOさんのところで打撃、ノゲイラさんのところでは寝技をみっちり鍛えたい」。空港に姿を現すと、あっという間に一般旅行客に囲まれた金メダリストは、武者修行の意気込みを口にした。
当初は1カ月の予定だったが、滞在をさらに1カ月延長させたい意向。格闘家転向後、通算3度目の海外修行の今回は、同国ベレンにある日系二世の格闘家LYOTOのジムとリオデジャネイロのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのジムで、4週間ずつ格闘漬けの生活を送る予定にしている。
この日は、単位不足で危ぶまれていた3月の大学卒業が完全に無理となったことも判明。だが、その胸は総合格闘技への闘志で燃えさかる。「10月か11月にデビューしたい気持ちは変わらない。照準はUFCヘビー級。(現同級世界王者のブロック・)レスナーに興味がある」。柔道日本代表のバッグを肩にかけた石井は、スケールアップして帰国することを誓った。
BY サンスポ
PR