V14か2階級制覇か…長谷川「五分五分」スポーツニッポン - 2009/12/20 7:01
国内歴代単独2位の10連続防衛に成功したWBCバンタム級王者・長谷川穂積(29=真正)が19日、神戸市内で一夜明け会見を開き、バンタム級にとどまるか、階級を上げるかについて揺れる心境を明かした。バンタム級で元WBAライトフライ級王者・具志堅用高が持つ国内最多13度の防衛記録更新に挑むか、スーパーバンタム級で2階級制覇を狙うかの二者択一。次戦は来年4月頃を予定しており、2月上旬までに結論を出すことになりそうだ。
V10達成から一夜。注目される“進路”について、長谷川は「気持ちは正直、五分五分」と苦笑いを浮かべた。選択肢は「バンタム級残留」か「スーパーバンタム級への転向」の2つだ。
次戦もバンタム級なら具志堅用高氏が持つ連続防衛記録「13」の更新を狙いにいく。長谷川は「もし11回目の防衛に挑むなら14回目までやります。1位にならないと意味がないです」と明言。続けて「今のペース(年間3戦)で行けば、来年の今頃には並ぶんですね」と青写真を描いた。WBA王者アンセルモ・モレノ(パナマ)と統一戦の可能性も高く「自分のベルトしかかけなくても防衛戦には含まれるから」と興味を示した。
一方で「どれだけ通用するか、未知の階級で確認したい気持ちはある」と2階級制覇への思いも強い。体重のリミットがバンタム級(53・5キロ)より3・6キロも重い2階級上のフェザー級(57・1キロ)なら減量も楽で、王者は強豪ぞろい。長谷川も対戦したい相手として、WBAスーパー王者クリス・ジョン(インドネシア)とWBA王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)を挙げた。だが、世界的な知名度がないためフェザー級ではすぐに世界戦を組めず、1階級上のスーパーバンタム級(リミット55・3キロ)転向が現実的だ。
現時点では来年1月に東京ビッグサイトで開かれるWBA王者プーンサワット(タイ)VS細野悟(大橋)の勝者に挑戦する可能性が高く、長谷川も「やってみたい」と興味津々。次戦は「4カ月くらいの間隔でやれば、いいコンディションで戦える」と来年4月に決めており、準備のためには2月上旬までに結論を出すことが必要だ。ボクシング人生を左右する決断まで、残された時間は少ない。
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