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鍛え上げた左拳がうなる。決戦を2日後に控えた長谷川は、8度目の防衛に自信満々だ。
「(KO勝利は)見ている人には一番分かりやすい勝負の形。やってきたことを全部出して、そういうチャンスを作れればいい」
2006年3月の2度目の防衛戦以来となる地元神戸での世界戦。「調子は最高だし、楽しんでやりたい」。淡々とした口調が頼もしい。
自らに期待されるモノは分かっている。ここまで2戦連続で2回TKO勝ち。3戦連続KO防衛なら、日本ジム所属選手では具志堅用高氏の6回、渡辺二郎氏の3回に次ぐ史上3人目の快挙だ。「記録に興味はないです」と話すが、挑戦者との力の差を見せれば結果はおのずと付いてくる。
内容にこだわるワケがある。今回、初めて所属する真正ジムの山下真人会長がプロモーターを務める。元WBC世界ミニマム級王者・高山勝成が出場するセミファイナル後には、赤青両コーナーポストを入れ替える。お互いの応援団やファンがより近くで応援できるように配慮。雰囲気作りに奔走する会長に、最高の結果で応えたい。調印式後はジムで最後のトレーニングを行った。
「少しずつ強くなっている実感はあるし、見ている人に感動や勇気を与えたい」と意気込む王者が、一撃で最強を証明する。
By サンスポ
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