亀田大毅王座返上、転級も…減量苦影響か体調崩す
スポーツ報知 - 2010/2/9 8:00
プロボクシングWBA世界フライ級新王者の亀田大毅(21)=亀田=が、王座を返上する可能性が出てきた。日本初の兄弟世界王者誕生から一夜明けた8日、神戸市内で記者会見し、試合後に減量苦の影響か、体調を崩したことを明かした。初防衛戦は元同級王者・坂田健史(30)=協栄=との対戦が濃厚だが、亀田陣営は体の負担を考慮して、大毅の転級を示唆した。
3度目の世界戦で栄冠をつかんだ王者は、勝利の余韻に浸る余裕はなかった。兄でWBC世界フライ級王者の興毅(23)とともに会見に臨み「試合が終わってから体が震え始め、39度の熱が出た。祝勝会にも行けんかった」と話した。
身長は興毅を3センチ上回る168センチ。強化のため筋力アップを図りつつ、リミットの50・8キロまで絞り込むのは体への負担が大きかった。V1戦への意気込みも「しんどくて今は何も考えたくない。ゆっくり休みたい」と言葉を濁した。
WBAは初防衛戦で坂田との対戦を義務付けているが、亀田ジムの五十嵐紀行会長(34)は「今後の選択肢はいろいろある」と述べた。減量苦を理由に大毅の王座返上、転級について含みをもたせた。
一方、亀田ジムは協栄とファイトマネーの支払いをめぐって係争中。こうした材料も含め、大毅―坂田戦の実現は現状で不透明だ。
◆坂田「実現信じてる」 ○…ルール上、大毅の初防衛戦の相手となる坂田は「試合が実現するのを信じている」と語った。都内のジムで約2時間汗を流した。大毅戦はテレビ観戦し「クリンチが多い中、クリーンヒットを当てていた」と新王者の成長を認めた。20日にはフライ級リミットの試合を行い、同級で世界ランク入りする見通し。大毅戦に向け「厳しい試合になると思うが、最後は自分が勝つイメージで戦う」と語った。
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