自動車F1シリーズ第17戦、中国グランプリ(GP)は19日、上海国際サーキット(1周5・451キロ)で56周の決勝を行い、年間成績首位でマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が1時間31分57秒403でポールポジション(PP)から快勝した。今季5勝目、通算9勝目で、史上最年少となる23歳での年間王座に前進した。
年間成績2位で追うフェラーリのフェリペ・マッサ(ブラジル)が2位。両者の差は7点となり、年間優勝決定は残る最終戦のブラジルGP(11月2日決勝)に持ち越された。3位は昨季の年間王者でフェラーリのキミ・ライコネン(フィンランド)。
ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は12位。トヨタはティモ・グロック(ドイツ)が7位に入賞し、ホンダはルーベンス・バリチェロ(ブラジル)が11位だった。
PP、最速ラップ、勝利を手にし、ハミルトンの強さばかりが目立った。年間成績2位のマッサにつけいるすきを与えず、最年少での年間優勝が見えてきた。
「今季最高」というスタートで2、3番手から追うフェラーリ勢を抑えた。安定したライン取りで差を広げ、余裕を持った走りでゴールへ。父親ら家族に囲まれ、最高の笑顔を見せた。
昨年も年間優勝争いをリード。史上初の新人王者の誕生かと思わせたが、残り2戦で崩れた。中国GPはリタイア、最終戦のブラジルGPでもミスを連発し、ライコネンに王座を奪われた。
前戦の日本GPで取りこぼしたが、この日の完勝で「年間王者に向け、新たなステップだ」と自信を取り戻した。勝利の女神は、今度こそほほ笑むか。
By サンスポ
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