長島☆自演乙が日本トーナメント優勝! 全試合KOで完全制覇=K-1MAX
エース魔裟斗が引退し新時代を迎えたK-1MAXシリーズの開幕戦「K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament」が27日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催された。
V3王者・小比類巻太信が大会直前で欠場となり、トーナメントは本命不在の混戦模様に。
唯一の優勝経験者である城戸康裕も1回戦で龍二に敗れて姿を消すとトーナメントはいよいよ混迷を極めたが、強打を武器に連続KOを決めた2選手がダメージ少なく勝ち上がっていく。
昨年アルバート・クラウス、シュー・イェンと連続しての1ラウンドKO負けで崖っぷちにあった長島☆自演乙☆雄一郎だが、この日は名城裕司(ボクシング世界チャンピオン名城信男の実弟)を39秒、続けて龍二を1分44秒といずれも秒殺KOで沈め、決勝進出を決定する。
一方、反対の山からは昨年世界ベスト4の山本優弥を1回戦で降した日菜太が上がるかと思われたが、TATSUJIを2ラウンドKOで降して上がった初出場の新鋭・中島弘貴がなんと日菜太も58秒ノックアウト。距離を取り左ミドルを見舞わんとした日菜太をコーナーに詰めて右フックの強打を叩き込み、前のめりにバッタリ倒して決勝戦へと進んだ。
長島と中島、ともに強打者同士の一戦は1発のパンチが戦局を大きく変えるスリリングな展開となるが、まずは長島が巧みな足さばきからパンチを当てて中島を手玉にとり、ポイントでリードする。
しかしそのまま2Rに攻勢へ出た長島に、中島が右フックを見舞ってダウンを奪取。持ち前の1発で形勢逆転に成功する。
パンチの威力と打たれ強さに勝る中島はそのまま勝負を決めんと豪腕を振るっていくが、長島はここをしのいで3Rに左フックを決め再度自分に流れを引き寄せる。そして最後は失速した中島が右フックへ来たところを右フックで一瞬速く打ち抜きノックアウト。
鮮烈なK-1デビューの後、瞬く間に挫折に見舞われた昨年だったが、日本トーナメントでは初となる全試合KOで優勝を成し遂げ、新時代の幕開けを果たした。
PR