京太郎2回KO!祖母に捧げる初防衛
「K‐1ワールドGP」(3日、横浜アリーナ)
天国の祖母に勝利を捧げた。K‐1ヘビー級タイトルマッチは王者・京太郎(23)が古豪ピーター・アーツ(39)の挑戦を2回KOで退け、初防衛に成功した。
1回、右のパンチ3発で日本人では初めてアーツからダウンを奪った京太郎の勢いは、2回も止まらなかった。1回のダメージか、それとも10キロ以上もの減量の影響か、動きが悪いアーツを動きではるかに上回る。アーツの右フックに合わせて右フックを顔面に直撃させ、アーツが前のめりに倒れるとレフェリーが即座に試合を止めた。
応援してくれていた祖母・妃沙子さんが2週間前に脳内出血で倒れ、3月22日に死去。亡くなる直前に顔を見ることはできたが、試合直前とあって「通夜にも出られなかった」という。「どうしても勝ちたかった。負けたら顔向けできなかった」という大一番を制した京太郎は、祖母の遺影を抱えて号泣した。
武蔵が引退式を行ったこの日、新たな日本人エースであることを満天下に示した京太郎。悲しみを乗り越えて、新時代のK‐1をけん引する。
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