菊野、アルバレスの前に無念のタップアウト負け=DREAM
アルバレス(奥)に敗れ、無念さをにじませる菊野【福山洋平】
これまでのリングではなくヘキサゴン(六角形)の金網を導入して試合を行う「DREAM.12」が25日、大阪城ホールで開催された。
DREAMの金網は従来多く見られた黒ではなく、白を基調とした“ホワイトケージ”。試合も通常と異なる5分3R制を採用し、あたかも“DREAMでありながらDREAMでない”ような異空間が現出となった。
日本期待の菊野克紀は、世界的強豪エディ・アルバレスと対戦した。
開始間もなくタックルで金網に押し込んできたアルバレスを、菊野は前方からのネルソンでとらえて絞り上げ、これで調子を狂わせる。打撃戦に移っても空手仕込みの蹴りと見切りを駆使してアルバレスにダメージを与え、逆にクリーンヒットは与えない。
好調な出足で番狂わせを期待させた菊野だが、2Rに蹴り足を取られてテークダウンを喫するとフロントチョークに捕まってしまう。これは頭を抜いて極めさせず立ち上がった菊野だが、体力を奪われたか、ここから失速。パンチの連打でアルバレスに追われ、押されるように倒れてグラウンドへ移ると、がっちりと肩固めを極められ無念のタップアウト。
だが、セミファイナルへの抜てきに十分応えた試合内容に、場内のファンからは温かい拍手が送られていた。
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