元WBA世界Lフライ級王者・亀田興毅(21)=亀田=が年内に世界2階級制覇を狙って、WBC世界フライ級王者・内藤大助(34)=宮田=に挑戦する計画が、11日までに消滅した。興毅の父、亀田史郎・亀田プロモーション社長(43)が明かした。内藤の4度目の防衛戦は12月に興毅以外の挑戦者を迎え、札幌で開催される見込みとなった。
史郎氏によると、宮田ジム側と交渉を進め、12月23日に東京・両国国技館での対戦を目指していた。だが、「興毅が内藤に勝っても、そのあと宮田ジムが持つ2試合分のオプション(興行権)の条件がきつい。興毅へのしばりも多く、とても(条件は)のめない」と、10日に最終交渉が決裂したという。
興毅も「ややこしい契約やったら、せんでええ。オレが世界王者になってから内藤を指名してもええ」と、年内にメキシコか国内で1試合行う予定。これにより、興毅のターゲットは当面、WBA世界同級王者・坂田健史(28)=協栄=となりそうだ。坂田は12月、V5戦で同級2位デンカオセーン・カオヴィチット(タイ)との指名試合を故郷・広島で行う方向で調整中。協栄ジムはかつて興毅が所属し、5月に軋轢が表面化して契約を解除。実現すれば“因縁の対決”となる。
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