柔道の北京五輪男子100キロ超級金メダリスト・石井慧(21=国士舘大)が23日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会で、プロ格闘家転向を“宣言”した。天皇陛下に「この次(12年ロンドン)の五輪も目指されますか?」と問われた石井は「この次の五輪は目指しません」ときっぱり返答。陛下から「目指さない?ほかの方向へ行かれるわけね?」と尋ねられると「はい、そうです」とうなずいた。これまで明言しなかった格闘家転向を認めた形の石井は、陛下から「今度の優勝がいい契機となって、よりよい道を歩まれるように願っています」と励まされた。
園遊会には各界の功労者ら約1600人が招かれ、両陛下や皇族方と歓談。北京五輪の金メダリストではソフトボールの上野由岐子(26=ルネサス高崎)や競泳の北島康介(26=日本コカ・コーラ)も招待された。紫色のネクタイ姿の石井は赤坂御苑に西門から入れる招待状を持っていたが、間違えて東門へ。特例で入場が認められると「日本の象徴でリスペクトしている」という天皇陛下の前で正直な?思いを口にした。
園遊会終了後、石井は取材に対して「柔道界の後輩とか、国士舘の“ブラザー”とかが上がってきて、自分が出られないかもしれない。負けてしまうかもしれないので(ロンドン五輪は)分からないと言いました」と、おとぼけ。「(天皇陛下に)目指さないとはっきり言ったが?」と問いつめられても「そんなことは、口が裂けても言えないです」と否定した。
By スポニチ
PR