全日本プロレスが来年1月25日に開催する「新春ファン感謝デー IN 関西」(兵庫・神戸サンボーホール)の対戦カード発表会見が22日、都内・全日本事務所にて行われた。発表されたのは武藤敬司&神奈月(王者組)vs.渕正信&イジリー岡田(挑戦者組)のF-1タッグ選手権試合。武藤組は6度目の防衛戦、渕は2度目の挑戦、イジリーは初挑戦となる。会見には4選手が集結し、兵庫では初開催となるF-1王座戦に向けて早くも駆け引きが繰り広げられた。
今月14日、神取忍&前田健組との貞操をかけた戦いに勝利した王者組に、新たな刺客が送り込まれた。武藤は「(F-1の)原点はイジリーさんが化ける例のあの社長(三沢光晴)との戦いだった。(04年10月の)デビュー20周年記念大会では本物と接触(三沢とタッグ結成)したけど、来年は25周年。ニセモノと戦ってプチ25周年を祝いたいね」とニセ三沢ことイジリーとの再戦に気合を入れる。パートナーの神奈月も「前回(vs.神取組)で違う方向に行きかけたけど、今回はまさにモノマネとプロレスの融合。挑戦者に不足はない」とF-1王者としての誇りを胸に防衛を誓った。
対するイジリーは、F-1ベルト創設前の06年3月に小島聡と組んで現王者組と対戦しているが(神奈月のシャイニングウィザードでフォール負け)、今回は満を持しての初挑戦となる。現在はひざにサポーターを装着しているなど満身創痍の状態であり、「一番気をつけなきゃいけないのはケガ」と控えめに語るも、「真剣に奪いにいく」とメガネの奥のイヤらしい瞳をキラリと輝かせた。そして、イジリーといえば“高速ベロ”(舌を超高速で上下動させる技)の使い手として芸能界を席巻しているが、先日、番組でスーパースローを駆使して高速ベロの動きを測定したところ、何と1秒間に9往復もしたという。この神の技をアレンジした「高速ベロック」という謎の必殺技も開発したとのことで、「これで上半身を……」と王者組へ不気味な予告をし、ベルト奪取に自信を見せた。
なお、パートナーの渕は、武藤の「プチ25周年記念」という言葉を目ざとく拾い、「俺は“プチ”正信で出るよ、ガハハ!」と親父ギャグを飛ばして上機嫌だった。
盤石の長期政権を築いている王者組の前に現れた“神の舌を持つ男”。果たして、「高速ベロック」なる技はどんなものなのか!? 武藤&神奈月組は最大のピンチを迎えようとしている。
大会詳細は以下の通り。
■全日本プロレス「新春ファン感謝デー IN 関西」
2009年1月25日(日) 兵庫・神戸サンボーホール 開場15:00 開始16:00
【決定対戦カード】
<F-1タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]武藤敬司、神奈月
[挑戦者組]渕 正信、イジリー岡田
[ スポーツナビ 2008年12月22日 18:02 ]
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