プロボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(38)が26日にタイ・バンコクで5年ぶりの再起戦を予定している件で、現地のコミッションが辰吉の試合出場を許可したことが21日、わかった。
17日にタイ側から照会を受けていた日本ボクシングコミッション(JBC)は、辰吉がこれまで所属していた大阪帝拳ジムが健康面を懸念している現状などを回答したが、本人が身体面に問題がないとする診断書をタイ側に提出していることや、すでにチケットを売り出しているなど試合中止に伴う金銭面の損害を考慮したという。
JBC・安河内剛事務局長は「現地の判断で、われわれはこれ以上は踏み込めない」とした。試合はバンコクのラジャダムナン・スタジアムで行われるノンタイトル10回戦で、相手は未定。体重はバンタム級(リミット53.5キロ)で行われる。
国内でのボクサーライセンスの年齢制限は36歳までで、辰吉は最後に行った03年9月の試合(判定勝ち)から5年が経過。元世界王者として特例で認められていた再申請の期限も9月25日で切れ、規定によりJBCから「引退選手」とされ、海外に復帰の場を求めるしかない状況にある。
バンコクで5年ぶりの再起戦を予定している辰吉は21日、大阪市内で国内での練習を打ち上げた。スパーリングは17日までに終えており、ミット打ちやシャドーなど軽めに動き、「後は向こうで調整するだけ。対戦相手のことは何も聞いてないけど、殴れたら誰でもええ」と気合十分。この日、タイのコミッションが辰吉の出場を許可し、「できるから行くんや。駄目と言われたら無理やん」。タイには22日に出発する予定。
By サンスポ
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