元世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎(38)が26日、バンコクで5年ぶりの復帰戦を行い、勝利した。ノンタイトル10回戦で、タイ国内ランカーのパランチャイ・チュワタナに2回TKO勝ちした。
「浪速のジョー」として人気を誇った辰吉は1991年9月、WBC同級王者のグレグ・リチャードソン(米国)を破り、国内最短の8戦目で世界王座を奪取。93年9月に網膜剥離(はくり)で引退の危機に追い込まれながら、日本ボクシングコミッション(JBC)の特例で現役を続行し、97年11月に世界王座に復帰した。その後に王座を失い、2003年9月を最後に試合からも遠ざかっていた。
所属ジムからは引退勧告を受けている上、先月には特例でのボクサーライセンス申請期限も切れ、国内では試合ができなくなっている。
By サンスポ
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