賞金総額1億2300万円のビッグトーナメント、マスターズGCレディース(スポーツニッポン新聞社主催)は24日、兵庫県三木市のマスターズGC(6510ヤード、パー72)で開幕する。23日はプロアマ戦が行われ、上田桃子(22=ソニー)は歌手の郷ひろみ(53)と同組でプレー。郷ひろみ流のポジティブシンキングで今大会初優勝を狙う。
時差ぼけに加え、肝心のゴルフも絶不調…。落ち込む桃子に、思わぬところから救いの手がさしのべられた。プロアマ戦で、上田はミスショットをするたびに「きょうは全然ダメです。すいません」と謝ってばかりいた。すると、そんな昨年の賞金女王の姿を見かねたのか、同組の郷ひろみが声をかけてくれた。「そんなことないよ。いいじゃない」。少しでも良いところを褒めて、気持ちを前向きにさせてくれた。
「何をやってもうまくいくことばかりじゃない。ミスショットから一番学べるんだから何が良くなかったか反省したら、次は前を向かなきゃ」。芸能生活37年の郷ひろみが、自らの経験で培ったプラス思考への転換法を伝授。さらには「間違いなく、彼女は米ツアーで勝つよ」と来季に持ち越しとなった米ツアー勝利の太鼓判も押した。
「ああいう世界で生きていらっしゃるからすごいポジティブ。楽しく回れました」。浮き沈みの激しい芸能界で活躍し続ける一流のエンターテイナーから発せられた言葉に、上田は素直に耳を傾けた。
前週の米ツアーでは、風の強いハワイでプレーしたこともあり、低い弾道のショットを多用。知らず知らずのうちにスイングが乱れた。そのためプロアマ戦後は、会場から車で約30分のところにある本拠地、六甲国際GCに戻って師匠の江連忠プロとともに緊急スイング矯正を行った。
今年の年間5勝という目標を達成するには、今大会を含めた残り6試合で3勝しなければならないだけに、今大会Vで勢いをつけたいところ。優勝すれば年間獲得賞金額(日本=約4387万円、米国=約4018万円)も日米合計で1億円を突破する。「体調も調子も良くないから、逆に楽しみかな。頭を使って自分の技術でカバーしたい」。不調でも勝てる実力を、上田が見せつけられるかどうか――。
By スポニチ
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