プロボクシングの「亀田3兄弟」の次男、大毅(19)=亀田=が1日、茨城県古河市のエイティーン古河ジムで練習を公開した。8日の復帰第2戦(栃木県立県南体育館)に向け、豪快な左フックで好調をアピール。所属する亀田プロモーションの亀田史郎社長(43)は、来春にも日本か東洋太平洋のフライ級王座への挑戦を表明した。
縦横無尽にステップを踏む大毅が、強烈な左フックで1階級重いSフライ級のスパーリング相手をぐらつかせた。「今までは1発狙いやったが、これからは流れの中でポイントを取り、倒していきたい」。強打にフットワークを加えた、ニュースタイルを強調した。
WBC世界フライ級王者・内藤大助(宮田)に23日に挑戦する山口真吾(渡嘉敷)ら実力者とのスパーリングを重ね、この日の2回のスパーが最終調整。計70回を消化し、「いい感じで仕上がりました。元世界王者を相手に主導権を握り、ボディーを攻めてチャンスがあればKOしたい」と、余裕の笑みで自信を口にした。
大毅の順調な成長ぶりに父・史郎氏も、ブストス戦次第としながらも、「来年初戦でランキング入りの試合をやって、早ければその次あたりで」と、日本か東洋太平洋王座への挑戦案を披露。その上で「できれば世界も来年中に狙わせたい。大みそかに兄弟3人で3大王座戦をやらせたいな」と壮大プランを明かし、大毅も「世界戦はまだまだやが、(日本か東洋太平洋は)チャンスがあれば」と前向きだった。
昨年10月、初挑戦した世界戦で内藤大助に判定負け。その際の反則行為で1年間の出場停止処分を受け、11月6日の復帰第1戦を5回KO勝利で飾ったばかりだが、「ドンドン試合して、1年分を取り返したい」。先に史郎氏が提案した内藤との公開スパー計画はこの日、内藤陣営から正式に断られたが、大毅は「まあ、いつか試合でやれればいいです」と笑った。慌てず着実に。幅を広げた大毅が、まずは元WBC世界ミニマム級王者ブストス(メキシコ)を踏み台にする。
By サンスポ
PR