興毅はイチロー級!名トレーナーお墨付き 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(11月29日、さいたまスーパーアリーナ)
挑戦者・亀田興毅(亀田)が15日、“イチロー級”のお墨付きを得た。鳥取合宿初日、有名アスリートが全国から駆けつける鳥取市内のジム「ワールドウィング」で筋肉トレーニングを敢行。初動負荷トレーニングを発案し、イチローらトップアスリートを指導してきた小山裕史氏(53)に師事し、同氏から「イチロー級の身体能力」と最大級の評価を得た。興毅は引き続き、16日もトレーニングを行う予定で、2階級制覇へ“鋼の体”をつくる。
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約1時間、非公開で黙々とトレーニングに励んだ。イチローをはじめ、トップアスリートが集う“虎の穴”で、世界的名トレーナーの下、秘密特訓を受けた興毅は「ヒントをもらったわ。内容は企業秘密やけど、必殺パンチにつながるわ」と不敵な笑みを浮かべた。
初日は、肩の可動域を広げるメニューをこなしたという。詳細に関しては興毅、小山氏ともに固く口をつぐんだが、トレーニング後、興毅は利き腕の左腕をぐるぐる回し「先生の言った通り、肩が軽くなって、パンチが出しやすくなったわ」と感嘆の声を上げた。
小山氏も興毅の身体能力に驚いた。「私がこれまで見てきた中で、トップ中のトップです。思考力、反応力、そして対応のスピード、アスリートとしてイチローに匹敵するものがある。今後さらに力は伸びていくでしょう」と、太鼓判を押した。
これまで興毅の“筋トレ”は自己流だった。科学的なトレーニングに興味を持ち始めたのは、アジア人初の世界4階級制覇を達成したマニー・パッキャオ(30)=フィリピン=の出現がきっかけだという。「科学的なトレーニングをすれば、3階級制覇できる体をつくれる。俺は30歳までやるから、そのためにも科学的なトレーニングが必要になる」と説明した。
当初、同ジムでのトレーニングはこの日だけだったが、合宿2日目も引き続き行うことが決定。ともに指導を受けた三男・和毅と成果のほどを確かめ合った興毅は「鳥取まで来たかいがあったわ。手応えありました。一日一日、勉強ですわ」と笑顔が絶えなかった。
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