亀田の負け!具志堅氏断言、序盤KOもデイリースポーツ - 2009/11/29 9:28
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(29日、さいたまSA)
28日、東京・水道橋の後楽園ホール展示場で計量が行われ、王者・内藤大助は50・7キロ、挑戦者・亀田興毅は50・8キロでともに一発パスした。デイリースポーツ評論家の具志堅用高氏(54)が内藤-興毅戦を分析し、「内藤の王座防衛」を予想した。
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私の予想では6対4で内藤が有利だ。私も経験したが、世界戦の緊張感は並大抵のものではない。まして、亀田は初めての日本人選手が相手。今までのような格下相手の試合とは全く異なる。試合当日は体がガチガチになり、体が思うように動かないだろう。
その点、内藤は冷静に戦えるだろう。今回が6度目の防衛戦で、世界戦の雰囲気にのまれることはないと思う。それがキャリアというもので、内藤にあって亀田にはないものだ。1ラウンド目の動きは両者、明らかに違うはず。キャリアの差が出るだろう。
内藤を有利としたもう一つの要素は、手数が多いこと。これまでの防衛戦を見ていても挑戦者よりも手数を出している。それが勝利へとつながっている。亀田が1発2発出しても、内藤は4発パンチを出す。経験上、手数の出る選手はここ一番で強い。
内藤、亀田共にバッティングに関しての作戦を考えていると思う。内藤はカットしやすいから、試合途中でストップし、負傷判定ということもある。だから、2人とも1ラウンドからポイントを取りにガンガン行くだろう。「後半勝負」などとは言ってられないな。
亀田は今回フットワークは使えないだろう。緊張で足が思うように動かないだろうし、その状態で12ラウンドはもたない。だから、今まで通りのファイタースタイルでくるだろう。内藤は変わらずのファイタースタイルだから、試合は足を止めての打ち合いになると予想する。
試合のカギを握るパンチは、内藤は左右のストレート、サウスポーの亀田は右フックと左ストレートだ。亀田もパンチがある選手だが、現段階では、やはり内藤のキャリア、技術にはかなわないだろう。内藤が序盤でKOする可能性は十分にある。(デイリースポーツ評論家=元WBA世界ライトフライ級王者)
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