名城『興毅とやる』3階級制覇止める
ボクシングWBA世界Sフライ級王者・名城信男(28)=六島=が7日、WBC世界フライ級王者・亀田興毅(23)=亀田=との対戦を熱望した。キャンプ地のグアムに出発した名城は、年内にも3階級制覇挑戦を狙い、Sフライ級転向の可能性もある興毅に「来てくれるなら大歓迎」とした。
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名城が“因縁”の相手に熱烈ラブコールだ。3階級制覇を視野に入れている興毅について「狙ってもらったらいいですね。(1階級上に)来てくれるなら大歓迎ですよ」とニヤリ。「(自分が)脂の乗ってるうちにやってもらわんと」と対戦を熱望した。
6日のボクシング年間表彰選考会で、2度の防衛が評価され初の敢闘賞を受賞した。「今年はもちろんMVPが欲しい。インパクトがある試合をしたい。周りの人が興味を持ってくれるような」。王者にとって、昨年11月の内藤戦で視聴率43・1%(関東地区)をたたき出した興毅は願ってもない存在だ。
大阪出身の亀田三兄弟とは、かかわりが深い。03年11月、長男・興毅のプロテストでスパーリング相手を務めた。再び拳を交えた04年9月には「最後までよう立ってたな」となどこき下ろされ、三男・和毅からも酷評された。しかし、亀田側の要望を受け昨年2月には大毅と8ラウンドのスパーを行っている。名城は「(因縁は)昔のこと」と苦笑いしたが、実力を見せたい思いは、今も強い。名城を指導する藤原トレーナーは「国民の期待に応えます。『新・国民の期待男』です」と、愛弟子を鼓舞した。今春予定のV3戦に向けてグアムに出発した名城は「亀田との対戦までしっかりと防衛をしていきます」と宣言した。
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