爆破事件などが起きた高知県安芸郡のKochi黒潮カントリークラブで開催される男子ツアー「カシオワールドオープン」は27日、開幕する。26日のプロアマ戦は警察官が巡回する厳戒態勢の中で行われたが、石川遼(17=パナソニック)は警察官の存在にも気付かないほどプレーに集中。恐怖心を吹き飛ばし、世界ランクの上昇と賞金1億円突破を狙う。
いつも通りに進行していったプロアマ戦だったが、やはりどこか違った。それもそのはず。ゴルフ場には不似合いな警備用の制服を着用した警察官が、コースのところどころで鋭い目つきを光らせていたのだ。爆破事件などの影響により敷かれた厳戒態勢だったが、それでも石川は「えっ?全然気付かなかった。試合中に見えても格好いいと思うだけですよ」と全く気付かずプレーに集中していた。
2度の爆破事件に地雷騒動。コース外のことばかりが注目を集めている今大会だが、開幕を翌日に控えた石川は「自分のゴルフの調子が良すぎていいことしか思い浮かばない」と言うほど絶好調に仕上げた。
狙うは現在67位の世界ランクをマスターズ出場権のある50位以内にすることと、あと27万円に迫った賞金1億円の突破。特に1億円突破は予選を通過さえすればクリアできるだけに「9973万円で止まっていると、記憶に残らないと思う。1億円なら僕が死んでも(みんなの)記憶に残ると思う。今週でもちろん決めたいです」とキッパリ。快挙で爆破事件によるけん騒を大歓声に変える。
By スポニチ
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