バンクーバー冬季五輪カーリング女子(17日=日本時間18日、五輪センター)日本代表のチーム青森は1次リーグ第2戦で世界ランキング1位、優勝候補の地元カナダと対戦し、6-7で惜しくも敗れた。
試合はチーム青森の先攻で始まり、第1エンドは両チームとも無得点。第2エンド、セカンド本橋麻里のベストショットからゲームを優位に進め、カナダのミスもあり3点を先制した。
第3エンドに2点を返されたが、後攻の第4エンドはわざと0-0にしてゲームを支配した。しかし、第5エンド。ハウス(円)手前の石の裏での攻防が続いたが、スキップ(主将)目黒萌絵の第1投がハウスを通過するミスショット。カナダに2点を奪われ3-4で前半が終了した。
チーム青森の後攻で始まった第6エンドは、カナダのスキップが第2投でミスし、チーム青森が2点を取り再逆転。第7エンドは残り3エンドのゲーム展開を作ろうとカナダが0-0にして終了した。第8エンドは熱い攻防が繰り広げられたが、カナダがラストショットを見事に決め、1点を奪い同点。第9エンドは第1投で目黒がミスしたが、ラストショットを決めて1点を奪い再びリードした。
勝負の第10エンド。ハウスの中にストーンが固まり難しいゲームが続き、チーム青森は苦戦を強いられ、コントロールも微妙に狂った。結局、カナダが地力で上回り2点を獲得。チーム青森は6-7で逆転負けを喫した。
カーリング女子は出場10チームが総当りで1次リーグを戦い、上位4チームが決勝トーナメントに進出する。チーム青森は通算成績を1勝1敗とし、18日(同19日)は世界選手権で優勝した中国と対戦する。
本橋麻里「お互いに様子を見ていこうという中でミスが出た。カナダも開催国の緊張やプレッシャーがあると思うけど、わたしは会場に日本の国旗がたくさんあってすごく心強かった」
近江谷杏菜「小さなミスが多かった。こちらが詰められれば勝てる試合だった。悔しいけど、カナダと互角に勝てるゲームをできたというのは自信にもつながる」
目黒萌絵「第8エンドで1点か2点取れそうだったけど、最後のショットで小さなミスをしてしまった。相手に1点を取らせるコースを与えてしまって悔しい。(カナダと)ぜひもう一度戦って勝ちたい」
阿部晋也監督「(終盤は)ミスショットが多すぎた。序盤4試合で最低でも2勝2敗を目指しているが、全部勝つつもりでいる。きょうみたいに勝てるチャンスを逃してしまったのは本当にもったいない」
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