24日に開催されるIGFプロレスリング「GENOME 7」(愛知県体育館)でモンターニャ・シウバとの対戦が決定した高山善廣が14日、都内・U.W.Fスネークピットジャパンで公開練習を行った。練習前には追加対戦カードとして高山vs.シウバのほかにザ・プレデターvs.ネクロ・ブッチャーも発表され、旗揚げ戦から出場しているジョシュ・バーネットの連続参戦も決定した。
身長196センチの高山vs.227センチのシウバという“ビッグマウンテン対決”発表後、高山は入念なウォーミングアップを済ませると、熱のこもった練習を披露した。3分1Rのスパーは立ち技のみで、その大半をヒザ蹴りに費やす。その後のスパーでも首相撲からのヒザ、さらにそこから組み倒す一連のパターンを繰り返した。日本マット界随一の高さを誇る男が、それ以上の男を想定して練習に取り組む姿は真剣そのもの。
「久しぶりにまじめなところを見せたよ」と笑みを浮かべた高山は、練習後の囲み取材に応じた。「Uインターのころから宮戸(優光)さんや安生(洋二)さんに『おまえはストレートにヒザを出してればいい』って言われていたから」とヒザ蹴り中心の練習理由を語ると、対戦相手となるシウバに関して「高山が(対戦相手を)見上げるのは物珍しい。それだけで見る価値はあるよ」と見下ろすことは多々あれど、相手を見上げることになる今回の試合を自身も楽しみにしている様子だ。
見上げるといえば、PRIDEでセーム・シュルトを相手に戦った一戦(01年12月)が思い出されるが、そのときでも身長差は15センチであり(シュルトは211センチ)、シウバはさらに16センチも見上げることになる。高山は当時のシュルト戦を思い出しつつ、「(シュルト戦みたいに)バカ正直に突っ込んじゃダメだからね。まぁジャーマン(スープレックス)でもボディスラムでもフロントスープレックスでも投げ飛ばしたい」と、あの“ブラジリアンモンスター”をぶん投げてみせると高らかに宣言した。
初参戦となるIGFについては「バラエティに富んでいる。そういう意味でイメージはないね。宮戸さんに『行け』と言われたのが緊張する材料ぐらい」と特別な意識はない。IGFといえば、ご存知“燃える闘魂”アントニオ猪木が頂点に君臨しているが、「今は別に“猪木イズム”とかは(自分の中には)ないかな。1回(脳こうそくで)死にかけてるし、今は猪木さんと距離もあるから」と、あくまでシウバとの試合に集中している。
最後にファンに何を見せたいか問われると、「シングルマッチだし、相手もでかいからね。高山が完全復活していることを証明したい。大丈夫、生き返ったというのを見せたい」と鋭い目つきで語った高山。あの大巨人をヒザで悶絶させ、鮮やかにスープレックスを決めたときこそ、“帝王”が真の完全復活を遂げるときだ。
大会詳細は以下の通り。
■IGFプロレスリング「GENOME 7」
11月24日(月・祝)愛知県体育館 開場16:00 開始17:00
【決定対戦カード】
<シングルマッチ>
高山善廣
モンターニャ・シウバ
<シングルマッチ>
ザ・プレデター
ネクロ・ブッチャー
【参戦決定選手】
ジョシュ・バーネット
ジョン・アンダーセン
【既報対戦カード】
<第3試合 20分1本勝負>
タカ・クノウ
アレクサンダー大塚
<第2試合 15分1本勝負>
松井大二郎
浜中和宏
<第1試合 15分1本勝負>
金原弘光
鈴木秀樹(デビュー戦)
【既報参戦選手】
藤波辰爾
初代タイガーマスク
澤田敦士
[ スポーツナビ 2008年11月14日 23:00 ]
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