「戦極の乱2009」(1月4日、さいたまスーパーアリーナ)まで残り10日に迫った25日、吉田秀彦と対戦する菊田早苗が東京・GRABAKAジムで練習を公開。胴着を着用した“仮想・吉田”を相手に次々と寝技を極めていった菊田は「一本取れてもおかしくないと思ってます。チョークか足関節とか、そういうので勝てれば」と柔道時代の先輩からの一本勝ちへ、闘志を静かに燃やしていた。
「まだガンガン練習をやっている状態。来週からは調整に入ります」と菊田。この日は戦極ミドル級トーナメントにも出場した佐々木有生に胴着を着用させてのスパーリングを公開した。キレのある払い腰などでテークダウンを奪うと、そこから関節技、バックマウントからの鉄槌などの動きを確認。ただ、胴着を着た相手とのスパーを見せた菊田だったが、吉田が試合で柔道着を着てくるかどうかに関しては「着てくる確率は3パーセントくらいかな。着る、ってこともあり得ると思いますけど、普通に考えて、あんまりないかな」と予想。今回の吉田は裸で出てくると想定している。
「一方的につかめるし、着てくる分にはアイテムが増えるとしか考えていないですから、あまり意識はしていないけど」とどちらでも受けて立つ構えだが、胴着に関するルールにはズバリと切り込んだ。
というのも、主催者側は大会前日のルールミーティングで着用するか否かを知ることができるが、対戦相手は試合当日にしか知ることができない。そこに疑問を唱えた菊田は「当日まで分からないのは変なルールですよね。あと、胴着を使って絞めていいという変則的なルールはどうかな?って思う。前日でも着るかどうか分かるように直訴していきたい」と語った。
一方、対戦相手の吉田に関しては、「絶対に食らっちゃいけないモノが何個かある。具体的にはちょっと言えませんけど、パワーにはまると厳しいですからね」と、並外れたパワーを警戒。ただ、「一本取れてもおかしくない」と菊田。柔道ではかなわないけどこれは総合ですから、と語ると、キッパリ必勝を宣言した。
「柔道ではないので、何回投げられても極められなければいい。自分の培ったものを生かして、ドロドロの試合になっても勝ちたいですね」
また、PRIDE時代には同じ吉田道場で同じ柔道五輪金メダリストの瀧本誠に勝利している経験が「自信になっている」とも。戦極ライトヘビー級の日本人トップ対決、菊田が“総合力”で吉田を撃破するか。
■戦極の乱2009
2009年1月4日(日)さいたまスーパーアリーナ 開場14:00 開始16:00
<戦極ライトヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
吉田秀彦(吉田道場)
菊田早苗(GRABAKA)
<戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R>
五味隆典(久我山ラスカルジム)
北岡 悟(パンクラスism)
<戦極ミドル級チャンピオンシップ 5分5R>
三崎和雄(GRABAKA)
ジョルジ・サンチアゴ(アメリカン・トップチーム)
<戦極ヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
中尾“KISS”芳広
アントニオ・シウバ
<戦極ライト級 ワンマッチ 5分3R>
光岡映二(和術慧舟會RJW)
セルゲイ・ゴリアエフ(MMA BUSHIDO)
<戦極ヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
デイブ・ハーマン(F1 Fight Team)
チェ・ムベ(チーム・タックル)
<戦極ライトヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
キング・モー
内藤征弥(和術慧舟會A-3)
<戦極の乱2009オープニングファイト ライト級 5分2R>
マキシモ・ブランコ(戦極育成選手)
井上誠午(和術慧舟會GODS)
<戦極の乱2009オープニングファイト ライトヘビー級級 5分2R>
入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
加藤 実(フリー)
[ スポーツナビ 2008年12月25日 16:31 ]
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