“ゆずポン”負けたけど合格デビュー
「ゆずポン祭」(31日、新木場1st RING)
女子プロレスに救世主が現れた。グラビアアイドルの愛川ゆず季(27)が、デビュー戦で第一人者の高橋奈苗(31)と激突。冷蔵庫爆弾(ダイビングボディープレス)で圧殺されたものの、新人離れしたファイトで札止めの観客をうならせた。
100センチのHカップという売り物の「ゆずパイ」に、相手のエルボーでアザができた。芸能人にとって命の顔は、張り手ではれ上がり化粧がはげた。それでも心は折れなかった。
1発目のゆずポンキック(カカト落とし)でリングアウト寸前に追い込み、2発目でカウント2を奪取。網打ち式原爆固めは完ぺきに投げた。受け身もバックドロップ2連発、フライングソーセージなどをクリア。半年間、家賃が払えなくなるほど芸能の仕事を減らして練習した成果は、高橋を「ホントにデビュー戦かよ!?」と驚かせた。
事務所に言われたから‐。消極的な志望動機は、「負けてしまってすごく悔しい」と泣く姿からはみじんも感じられなかった。自己採点「80点」は決して甘くはない。
来年1月には新団体「スターダム」の旗揚げに参加。「最後は内臓が出るかと思った。プロレスの厳しさを体で分かった。“プロレスラー・愛川ゆず季”として頑張っていきます」。ゆずポンが、低迷する女子プロレスの一筋の光となる。
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