さらばハッスル! 高田総統が壮絶な最期
竹内力の“双子の弟”RIKIの凶弾に散る
ハッスル上半期最大のビッグマッチとなる26日の「ハッスル・エイド2009」(東京・両国国技館)では、驚天動地のアルマゲドン(最終戦争)が勃発。満員となる8126人の見守る前で、これまで5年半続いたハッスルの世界観を根底から覆すような大事件が起きた。
「さよなら高田総統」というサブタイトル通り、ハッスルの偉大なる支配者・高田総統が、俳優・竹内力さんの“双子の弟”RIKI(アールアイケーアイ リキ)が変身したキングRIKIの放つ「紅のバックファイヤー」に倒れ、生死不明のままハッスルのリングから消滅。また、これまでハッスル軍と長きに渡り抗争を繰り広げてきた高田モンスター軍も解散となった。
高田総統は「究極の闘う化身」エスペランサー・ザ・ゴッドをリングに送り込むも、ハッスル軍の新エース・マグナムTOKYOに向けて放とうとしたレーザービターンが自らの胸を貫き、ダウン。マグナムのAVスタープレスに3カウントを献上した。
闘う化身は敗れても、高田総統自身は元気な姿のままリングに登場。マグナムと歴史的握手をかわし、ハッスル軍と共に同じリングに上がるも、そこに“ハッスルの破壊者”キングRIKIが登場。高田総統は身を呈してハッスル軍の前に立ちはだかると、キングRIKIの放出する「紅のバックファイヤー」を全身ハチの巣状態となって被弾した。
高田総統は「大丈夫だ、今こそハッスルするんだ」とハッスル軍に最後のメッセージを送ると「ハッスルよ、永遠なれ」という最期の言葉を残し、黒装束の者たちが待つ闇の世界へと消えていった。
高田総統を「ムチャクチャ弱い」呼ばわりしたキングRIKIは、エスペランサーのレーザービターンを遥かにしのぐ威力を持つ「紅のバックファイヤー」を「お中元代わり」と称すると、「次にお目にかかれるのは秋の声が聞こえる頃でしょう」と不敵な予告を残して去っていった。
高田総統も消え、高田モンスター軍も消え、唯一残されたハッスル軍は、わずか4日後に迫った30日の後楽園ホール大会に向けて不安を露呈。しかし、高田総統にハッスルの未来を任されたマグナムは「高田総統の魂を受け継いで、もっともっと進化していく」と、さらにハッスルを発展させていくことを誓った。
竹内力の“双子の弟”RIKIがハッスル降臨。「紅のバックファイヤー」を発射した
“闘いと美の女神”インリン様と、“魔界の住人”グレート・ムタとの息子であるボノくんがついに覚醒。長い眠りから目を覚ましたボノくんが、父の姿と技を受け継いだグレート・ボノに変身した。
完全に成人として一人前になったボノは、驚異的なパワーでモンスター軍最強コンビのアルマ&ゲドンを一蹴。しかし、試合後はハッスル軍のメンバーの呼びかけにも応えず、行方不明になった父を探しに自身も魔界へと旅立っていった。
約20年ぶりにタッグを組んだアブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンの最凶コンビが大暴走。HG&RGのレイザーラモンを相手に場内ところ狭しと暴れ回り、ブッチャーがフォーク攻撃で2人を血祭リに上げるも、20年というブランクのせいか、まさかの誤爆が発生。ブッチャーの地獄突きがシンに打ち込まれた瞬間、RGがシンを丸め込み、奇跡の3カウントを奪取。この敗北に試合後もブッチャーとシンは場外乱闘を繰り広げたため、4日後の後楽園大会で両者の因縁決着戦が決定した。
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