プロボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(38)が、26日にタイで5年ぶりの試合を行う。8日、本人が認めた。「うれしいですよ。(調整は)全然、問題ない。でも、5年という開きがあまりにも大きいから、どれだけ(実戦の勘が)戻っているかわからん」と復帰戦に臨む意向を明らかにした。
試合はバンコクのラジャダムナン・スタジアムで行われるノンタイトル10回戦で、相手は未定。体重はバンタム級のリミット(53.5キロ)まであと2、3キロと体はできあがりつつあるが、ブランクへの不安は隠せない。
国内でのボクサーライセンスの年齢制限は36歳までで、辰吉は最後に行った03年9月の試合(判定勝ち)から5年が経過。元世界王者として特例で認められていた再申請の期限も9月25日で切れ、規定により日本ボクシングコミッション(JBC)から「引退選手」とされ、海外に復帰の場を求めるしかない状況となっている。
度重なる引退勧告を受け入れず、現役続行にこだわる辰吉に対し、これまで所属していた大阪帝拳ジム・吉井寛会長は「協力はせえへん。これから、ウチのジムの名前を使わないでほしい」と絶縁を宣言した。
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