名城ワイルド復活宣言!練習を再開
ボクシングのWBA世界Sフライ級前王者・名城信男(28)=六島=が16日、大阪市内で練習を再開した。5月8日の3度目の防衛戦でウーゴ・カサレス(32)=メキシコ=に判定負けして王座から陥落。雪辱を期す前王者は、カサレスとの再戦による王座奪回も視野に、今秋予定の再起戦に備える。来月下旬には敵地メキシコへ事前視察に赴き、相手陣営に再戦要求の直談判をする考えも示唆した。
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侍の心は折れていなかった。2度目の王座陥落から39日。「前王者」となった名城の瞳はしっかりとベルト奪回を見据えていた。「ホンマに挑戦者に戻った。昔の自分を取り戻して荒々しくワイルドにやりたい」。王者返り咲きへ、静かに原点回帰を宣言した。
宿敵カサレスとは2戦して1勝1敗だが、いずれも判定までもつれこむ接戦。過去の対戦を振り返り「チャンピオンの時は倒されるわけにはいかないと思っていた。今度は倒すしかない」と、捨て身の覚悟で雪辱を誓った。
現実的には今秋の再起戦を挟んでの再戦が濃厚だが、相手陣営の状況によってはぶっつけも可能。「向こうがやってくれるならそれが一番いい」と早期実現へ枝川会長も鼻息を荒くした。
7月下旬には、敵地での対戦に備えて智子夫人と約10日間のメキシコ視察を敢行する。「一緒に見て回りたい。いつでもメキシコで試合ができるように」と、初の海外試合が実現した際の不安を一掃し、相手陣営への再戦要求も視野に入れる。2度の陥落をバネに、不屈の侍が3度目の天下取りへ歩き始めた。
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