興毅が激白!全国ツアー行くで! ボクシングのWBC世界フライ級王者・亀田興毅(23)=亀田=が2日、デイリースポーツの取材に対し、“全国巡業ツアー”計画を明かした。来春にも同級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=と初防衛戦を兼ねた王座統一戦を予定しており、V1戦以降、過去に縁のある鳥取県などを候補に全国各地のリングに上がる。ボクシングの普及が目的で、世界戦にこだわらず、ノンタイトル戦やエキシビションマッチを行っていく。
◇ ◇
世紀の一戦で内藤大助(宮田)を破って“政権交代”を果たした興毅が、王座奪取から3日、勝利の余韻を引きずることなく、早くも壮大なプランを披露した。「試合が終わって、あらためてすごい多くの人が応援してくれたことを感じた。テレビの視聴率を見てもそう。何かの形で恩返しがしたい。日本全国を回って試合をしたい。それがボクシング界の発展につながればうれしい」と心境を吐露した。
これまで首都圏、大阪でしか試合をしたことがないため、全国行脚はかねてから温めていたプランだった。ただ興毅なりのこだわりがあった。それは「現役世界王者」としての全国行脚だ。現役の世界王者であるからこそ価値がある。06年8月にWBA世界ライトフライ級王座を獲得したが、12月に初防衛を果たした直後に返上。世界王者としての在位期間はわずか5カ月間だったため、実現に至らなかった。
巡業候補地として、亀田3兄弟の後援会があり、合宿も行った鳥取が筆頭に挙げられる。同後援会は10月に発足し、発足式で興毅は鳥取でのV1戦を熱望した経緯がある。ただ、世界戦に限っては、2試合分の興行権を保持している宮田ジムの主導となるため現実的には難しいが、ノンタイトル戦ならば亀田ジム主催の興行となるため、十分に可能となる。
その他の候補地としては9月に合宿を行った鹿児島県の奄美大島、父・史郎氏が幼少時代を過ごした広島が挙げられる。また、過去に大毅が試合をした札幌、静岡も候補として挙げられ、ボクシング普及の観点からアマチュアボクシングが盛んな九州での開催プランも浮上。また、以前、巡業地を公募した際に一番に名乗りを上げた愛知も候補地に名を連ねる。
元来、試合間隔があくことを嫌う興毅は「ノンタイトル戦とかエキシビションやったら、かなりの数ができる。体が許す限りやりたい」とハイペースでの“強行日程”も辞さない構えだ。月1回ペースなら世界戦を含め年間12試合。エキシビションを加えると20カ所近くを巡業できる。「世界王者らしくボクシング界のためにできることをやりたい」と決意を口にした。
PR