キリンチャレンジ杯2008(9日、新潟・東北電力ビッグスワンスタジアム)MF中村俊輔(30)=セルティック=が、FW岡崎慎司(22)=清水=を絶賛した。初招集初先発で存在感を示した男に、期待を表明。ウズベキスタン戦へ、18人の最終登録メンバーはもとより、一気に先発の期待も高まる。
「見ている人にはなかなか分からないと思うけど、岡ちゃんはよかった。強い相手になればなるほど大事になる」
俊輔は、清水で「岡ちゃん」と親しまれる岡崎を評した。
ゴールはなく、得点にも絡んでいない。しかし、前半3分にはスルーパスでFK機を演出。同35分には絶妙の飛び出しから内田のパスを受けてシュート。俊輔はその実力を「五分五分で相手と競ったときに胸トラップしてキープしたり、しっかり守っていた」と認めた。
ウズベクは3次予選最多得点を誇る難敵。一方で、後方からの飛び出しに弱い守備の弱点も持つ。指揮官が先発起用したのも、同戦での切り札として、その守備力と飛び出しに可能性を感じたからこそ。
俊輔は「個人じゃなく、集団で考えないといけない」などと課題も示し、ハーフタイムには「もっと自分の持っているものを出しつつやった方がよい」と助言も送った。それもさらなる成長を予感させるから。岡崎自身も「運動量? メッチャきついけど、それを求められてるので」と評価される特長をしっかり自覚している。
「ゴールできなかったことが残念。悪くもなかったけど良くもなかった。まだまだ改善しないといけないし、頑張ります」と岡崎。不動の司令塔の高い評価は、岡田ジャパンに新たな武器が備わったことを示した。
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