青野、魅せた「1080」=得意の高さで勝負、決勝へ〔五輪・スノーボード〕(時事通信)
ガッツポーズを見せ、「直接決勝に行きたかったから」と声を弾ませた。初の五輪に臨んだ青野が予選の2回目で高得点をマーク、狙い通り決勝に進んだ。
滑走順はトリノ五輪王者ホワイトのすぐ後。「いい滑りをする人の後は緊張する」と振り返ったが、演技ではそれを感じさせなかった。1回目は点数が伸び悩んだものの、勝負を懸けた2回目。得意の水平方向に3回転する技「1080(テンエイティー)」を中盤で成功させるなど、高さのあるエアを次々と決めた。
連続の「1080」を武器に昨季の世界選手権を制覇。だが五輪シーズンでは、世界選手権に出場しなかったホワイトらが縦と横の回転を組み合わせた高難度の技「ダブルコーク」を開発。横回転だけで五輪は通用するのかと不安視されることもあった。19歳は縦回転技の必要性は認識した上で、「自分はフラットで高く飛ぶ」という持ち味を見失わなかった。
「楽しみだったし、緊張もした。すごく人が多くて、五輪だなと思った」。大技を狙って失敗する有力選手も目立った中で、青野の安定感が光った。
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